アクアの20万km、下取りに出す前に確かめること(駆動用バッテリーも)
この記事の結論
アクアが今も走り、警告灯も付いていないなら、下取りだけで決めないでください。一般の買取店の査定とも比べるのがおすすめです。どちらが向いているかは、下の30秒診断で確かめられます。
駆動用バッテリー(ハイブリッド車の走るための大きな電池)には、新車のときの保証があります。ただし期間は「5年または10万km」の早い方までです。20万km走った車なら、距離の点で外れています。
一方で、トヨタの認定中古車として買った車には、別の「中古車ハイブリッド保証」が付いている場合があります。こちらは累計20万km以内などが条件です。手元の保証書で確かめてください。
売る前には、リコールなどの対象かを車台番号で調べておきましょう。動かない車や事故にあった車なら、廃車買取とも比べてください(後半の節で説明します)。
世代を確かめる
アクアには、これまでに2つの世代があります。世代によって、エンジンや電池のつくりが違います。
初代(2011年12月26日発売)
初代アクアは、2011年12月26日に発売されました。エンジンは1NZ-FXEという型で、排気量は1,496ccです。
ハイブリッドのしくみは「リダクション機構付のTHSII」です。THSIIは、トヨタのハイブリッドシステムの名前です。駆動用バッテリーには、ニッケル水素電池が使われています。
2代目(2021年7月19日発売)
2代目アクアは、2021年7月19日に発売されました。エンジンは1.5Lの「ダイナミックフォースエンジン」です。
駆動用バッテリーには「バイポーラ型ニッケル水素電池」が使われています。車の走るための電池(駆動用車載電池)として、世界で初めて採用されたものです。ただし、Bグレードは除かれています。
車検証で見分ける
いちばん簡単なのは、車検証の「初度登録年月」を見ることです。初度登録年月とは、その車が初めて登録された年と月のことです。
この年月を、上の2つの発売日と見比べると目安になります。ただし、世代の切り替わりの前後は見分けにくいことがあります。確実に知りたいときは、販売店に車台番号を伝えて聞いてください。
駆動用バッテリーと保証
20万kmのアクアで気になるのは、駆動用バッテリーです。まず、保証が残っているかを確かめましょう。
新車のときの特別保証
トヨタの新車には「特別保証」が付いています。期間は、新車登録から5年間、または10万km走るまでの、早い方です。
この保証の対象には「ハイブリッド機構」が含まれます。駆動用電池も、その中に入っています。
20万km走った車は、この特別保証の距離の条件を超えています。ただし、ほかの保証が残っている場合があります。次の節を見てください。
認定中古車・延長保証
トヨタの認定中古車として買った車には「中古車ハイブリッド保証」が付くことがあります。認定中古車とは、トヨタの販売店が点検して保証を付けて売る中古車のことです。
この保証の期間は「初度登録年月から10年目まで、または3年間の長い方」です。さらに「累計走行距離が20万km以内」という条件があります。対象はハイブリッド機構で、ハイブリッドバッテリーやインバーター(電気の形を変える装置)などが含まれます。
20万kmちょうど前後の車は、この距離の条件にかかるかどうかの境目です。保証書と、メーターの距離を見比べてください。
このほか、販売店が独自に延長保証を付けている場合もあります。条件は店ごとに違うため、ここでは説明しません。買ったときの保証書を確かめてください。
寿命について
「駆動用バッテリーはあと何年もつのか」と気になる人は多いと思います。これについてトヨタは、車の使い方や走行条件で違うため一概には言えない、と答えています。
そのため、この記事では「何年」「何万km」という目安は書きません。気になるときは、警告灯が付いていないかを見て、販売店で点検を受けてください。
リコール・サービスキャンペーンを確かめる
売る前に、リコールなどの対象になっていないかを調べましょう。トヨタのサイトでは、車台番号を入れると対象かどうかを確かめられます。車台番号は車検証に書いてあります。
トヨタの説明では、3つの種類があります。
- リコール:安全の基準に合わない不具合。連絡のうえ、無料で修理されます。
- 改善対策:基準には反しないが、安全や環境の面で問題がある不具合。これも無料で修理されます。
- サービスキャンペーン:上の2つに当たらない、品質を良くするための改善です。
アクアの例を1つ挙げます。2019年6月26日に届け出られたリコールです。DC-DCコンバータ(電圧を変える部品)の基板で、半田付けが足りないものがありました。そのままだと補機バッテリー(ライトや電装品に電気を送る小さい電池)が充電できず、警告灯が付きます。最悪の場合、ハイブリッドシステムが止まり、走れなくなるおそれがあるとされています。
ただし、対象はアクアの一部だけです。型式はDAA-NHP10・DAA-NHP10Hで、製作期間は平成30年(2018年)の2月〜10月の一部に限られます。すべてのアクアが対象ではありません。
対策は、部品の製造番号を点検し、該当すれば新しい部品に無料で交換するというものです。対象だった場合は、売る前に修理を受けておきましょう。
一般買取・下取りで比べたいケース
次の3つがそろうなら、まず一般の買取店と下取りで比べるのがおすすめです。
- 自分で走れる
- 大きな事故の跡や、骨格を直した跡(修復歴)がない
- 故障があっても軽いもので、警告灯も付いていない
下取りとは、次の車を買う店に今の車を引き取ってもらうことです。一般買取は、中古車として売るために買う店に査定してもらうことです。同じ車でも、店によって見方が違います。1か所だけで決めず、比べてから選んでください。
あなたのアクアがどちらに向くかは、30秒診断の質問に答えると分かります。判定は、年式・距離・走れるか・事故や故障の有無で決まります。
駆動用バッテリーが不調のとき
警告灯が付いたり、走り方がおかしいと感じたりしたら、売る前に次の3つを確かめてください。
- 保証が残っていないか:上の「中古車ハイブリッド保証」や販売店の延長保証の保証書を見ます。
- リコールの対象ではないか:車台番号で調べます。2018年製作の一部は、上のDC-DCコンバータのリコールの対象です。
- 警告灯の内容:どの警告灯が付いたのかを、販売店や整備工場で見てもらいます。
保証やリコールで直せるなら、先に直すのが一番です。直せない場合に、修理するか売るかで迷ったら、故障した車は修理か売却かの記事で比べ方を確かめてください。
廃車買取も比べたいケース
動かない、事故で大きく壊れた、という場合は、一般買取だけでなく廃車買取とも比べてください。廃車買取とは、動かない車や古い車を、部品や資源として買い取るサービスです。
実際に、廃車買取の業者の中には、20万km前後のアクアや事故にあったアクアを買い取った事例を公開しているところがあります。ただし、値段は車の状態や地域で大きく変わります。事例は「こういう車も相談できる」という参考にとどめ、実際の査定で確かめてください。
税金・リサイクル
廃車にすると、自動車税などが戻ってくる場合があります。リサイクル料金の扱いも、手続きの仕方で変わります。
税や保険のお金の戻り方は、下取り0円と言われた車の記事の「お金の出入り」の節にまとめています。
売る前のチェックリスト
査定の前に、次のものをそろえておきましょう。
- 車検証
- 整備記録(点検や修理の記録)
- 保証書(中古車ハイブリッド保証や延長保証を含む)
- リコールの修理を受けた記録
- リサイクル券
リサイクル券をなくした場合は、自動車リサイクルシステムのサイトで「預託状況」を印刷できます。預託とは、リサイクル料金を先に払ってあることです。
同じハイブリッド車のプリウスについては、プリウスの20万・30万kmの記事も参考にしてください。
30秒診断で売り先を確かめる
年式・距離・走れるか・事故や故障の有無を答えるだけで、あなたのアクアに合う売り先の種類が分かります。判定は、紹介料の額で変えていません。
出典
- トヨタ自動車「Toyota特別保証について」 https://toyota.jp/after_service/support/guarantee/tokubetsu/ (確認日: 2026-09-27)
- トヨタ自動車「トヨタ認定中古車 中古車ハイブリッド保証」 https://toyota.jp/ucar/about/plus/index.html (確認日: 2026-09-27)
- トヨタ自動車 FAQ「駆動用バッテリーの寿命」 https://toyota.jp/faq/show/205.html (確認日: 2026-09-27)
- トヨタ自動車「リコール等情報」 https://toyota.jp/recall/ (確認日: 2026-09-27)
- トヨタ自動車「リコール届出(アクア等 DC-DCコンバータ、2019年6月26日)」 https://toyota.jp/recall/2019/0626_3.html (確認日: 2026-09-27)
- トヨタ自動車「アクア 発売(2011年12月26日)」 https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21780024.html (確認日: 2026-09-27)
- トヨタ自動車「新型アクア 発売(2021年7月19日)」 https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/35550666.html (確認日: 2026-09-27)
- 廃車王「アクアの買取実績」 https://www.haishaou.com/kaitori/cartype/17 (確認日: 2026-09-27。事例の有無だけを参照)
- 自動車リサイクルシステム「自動車ユーザーの方」 https://www.jars.gr.jp/gus/exju0010.html (確認日: 2026-09-27)
出典の確認日: 2026-09-27