ワゴンRを廃車にする前に:15万km・20年落ちと世代の確かめ方
この記事の結論
ワゴンRは、1993年9月の初代から、2017年2月の6代目まで続く車種です(スズキ)。まず車検証で年式と型式を確かめてください。
5代目の時期の型式(MH34S)のエネチャージ仕様車には、エンジンが止まるおそれのリコールがあります(届出番号4761)。エンジンの不調で廃車を考えているなら、先に対象かを確かめましょう。
20年落ち(2006年ごろに作られた車)は、発売年から見ると3代目の時期に当たります。最初の新規検査から13年を過ぎた軽自動車は、軽自動車税が重くなっています。
ワゴンRは軽自動車なので、廃車は軽自動車検査協会で「解体返納」をします。軽自動車税は、月割では戻りません。
世代を確かめる
スズキの発表による、歴代の発売の年月です。
| 世代 | 発売 |
|---|---|
| 初代 | 1993年9月 |
| 2代目 | 1998年10月 |
| 3代目 | 2003年9月 |
| 4代目 | 2008年9月 |
| 5代目 | 2012年9月 |
| 6代目 | 2017年2月 |
| ワゴンR スマイル | 2021年9月 |
自分の車がどの世代かは、車検証の年式と型式で見当をつけます。モデルチェンジの前後に作られた車は、年式だけで決めず、型式も見てください。
6代目(2017年2月発売)
「HYBRID」と付くグレードは、マイルドハイブリッドです。ISG(モーター機能付発電機)とリチウムイオンバッテリーを使い、加速のときにモーターがエンジンを助けます。変速機は、副変速機構付のCVTです(スズキの発表)。
5代目の型式
国土交通省のリコール届出一覧表には、DBA-MH34S の「ワゴンR」が、2012年8月〜2016年2月に作られた車として載っています。作られた時期と発売日から見ると、5代目の時期の型式と考えられます(このサイトの見立てです)。
エンジンが止まる・かからないとき
5代目のエネチャージ仕様車のリコール
届出番号4761(2020年6月18日届出)
エネチャージ仕様車のクランクプーリボルトに、ねじの形が適切でなく、強さが足りないものがあります。締める力が弱いと、このボルトが折れてガタが出ます。するとエンジンの回る位置を正しく読み取れず、エンジンをうまく制御できなくなって、エンストするおそれがあります。
直し方は、ボルトを良品に交換することです。プーリなどに傷みがあれば、その部品を新品に替えたうえで、ボルトを交換します。
対象は、DBA-MH34S「ワゴンR」のうち、2012年8月〜2016年2月に作られたエネチャージ仕様車の一部です。同じ届出には、スズキのアルト・スペーシア・ハスラーや、マツダ フレア(MJ34S)なども載っています。
直した車には、運転席側のドアを開けたところ(ドアストライカーの近く)に「№4761」のステッカーを貼る、と届出に書かれています。
対象かどうかの確かめ方
リコールの対象の車には、メーカーからはがきなどで知らせが届きます。届いていない、または覚えていないときは、メーカーか販売店に車台番号を伝えて確かめてください。国土交通省も、1台ごとの確認はメーカーに問い合わせるよう案内しています。一覧表の車台番号の範囲には、対象でない車が入っていることもあります。
対象だったら・対象でなかったら
対象でまだ直していないなら、手放すかを決める前に販売店に相談してください。
ここに挙げたのは1件だけです。エンジンの不調の理由は、この1件だけとは限りません。対象でなければ、直すか手放すかを故障した車は修理か売却かで比べてください。
廃車買取に出す前に
次のようなワゴンRは、廃車買取の査定を先に見る目安になります。
- 動かない、または自分で走れない
- 直すか迷うほど重い故障がある
- 事故で大きく壊れた
廃車にするときは、自治体に登録のある引取業者に車を渡し、「使用済自動車引取証明書」を受け取ってください。
20年落ちのワゴンR
20年落ちのワゴンRに値段がつくかは、査定を受けるまでわかりません。年式が古い車ほど、一般の買取店と廃車買取の両方で査定を見る意味があります。
税金の面では、最初の新規検査から13年を過ぎた軽自動車は、軽自動車税が重い税率になります。重い税率は、標準の税率の概ね20%増しです(総務省。平成28年度からの制度)。20年落ちの車は、この13年を過ぎています。2015年3月31日までに最初の新規検査を受けた車は、それまで標準より低い税率で納めていたため、13年を過ぎたときの上がり方は、それまで納めていた額の20%より大きくなります。年数ごとの税の変わり方と、古い車の売り先の見方は、10年・15年・20年落ちの車が売れるケースにまとめています。
まだ走る15万kmのワゴンR
15万kmを走っていても、自分で走れて、大きな事故の跡がないなら、廃車買取だけで決めないでください。一般の買取店でも査定を受けて、比べてから決めましょう。距離の長い車の見方は、20万kmを超えた車が売れるケースで説明しています。
廃車の手続きと税金
ワゴンRを解体して手放すときは、軽自動車検査協会で「解体返納」をします。手続きの手数料はかかりません。車検証の原本、引取業者からもらう移動報告番号、ナンバープレート、解体届出書などが要ります。
軽自動車税は、4月1日の時点の持ち主に1年分かかります。4月2日以降に廃車にしても、その年度の分は戻りません(松山市の例)。
戻るお金と戻らないお金、書類の一覧は、廃車の費用・戻るお金・必要書類にまとめています。売るか廃車かの考え方は、売るか廃車かの判断で説明しています。ほかの軽自動車は、N-BOX・タント・軽トラ・軽バンの記事を見てください。
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出典
- スズキ「『ワゴンR』シリーズが世界累計販売1,000万台を達成」(2025年8月4日) https://www.suzuki.co.jp/release/d/2025/0804/index.html (確認日: 2026-10-06)
- スズキ「新型『ワゴンR』、『ワゴンRスティングレー』を発売」(2017年2月1日) https://www.suzuki.co.jp/release/a/2016/0201/ (確認日: 2026-10-06)
- 国土交通省 リコール届出一覧表 届出番号4761(2020年6月18日) https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001348687.pdf (確認日: 2026-10-06)
- 国土交通省「自分の車がリコールになっているか知りたい」 https://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/faq_sub/answer007.html (確認日: 2026-10-06)
- 国土交通省「自動車不具合情報ホットライン」 https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/top.html (確認日: 2026-10-06)
- 自動車リサイクルシステム「自動車ユーザーの方」 https://www.jars.gr.jp/gus/exju0010.html (確認日: 2026-10-06)
- 軽自動車検査協会「解体返納」 https://www.keikenkyo.or.jp/procedures/scrapped/dismantling.html (確認日: 2026-10-06)
- 松山市「軽自動車税Q&A」 https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kurashi/tetsuzuki/zeikin/keiji/keijidousyazeiqa.html (確認日: 2026-10-06)
- 総務省「平成28年度から軽自動車税の税率が変わります」 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/102384.html (確認日: 2026-10-06)
- 総務省「軽自動車税の概要」 https://www.soumu.go.jp/main_content/000404244.pdf (確認日: 2026-10-06)
出典の確認日: 2026-10-06