フィットの20万km、下取りに出す前に(世代とハイブリッド)
この記事の結論
フィットには、これまでに4つの世代があります。世代で、ハイブリッドのしくみが違います。まず車検証で世代と型式(かたしき)を確かめてください。
3代目のハイブリッド車(7速DCT)の一部には、発進しにくくなるおそれなどのリコールがあります(届出番号3312)。売る前に、車台番号で修理を受けたかを確かめてください。
20万km走っていても、下取りの額だけで決めず、買取の査定と並べましょう。値段は、年式・動くか・故障で変わります。変速機などが壊れたときは、直すか売るかを先に比べてください。
世代を確かめる
ホンダの発表で確かめられる内容は、次のとおりです。
| 世代 | 発売 | エンジン・変速機など |
|---|---|---|
| 初代 | 2001年6月 | — |
| 2代目 | 2007年10月26日 | 1.3L i-VTECエンジンと、トルクコンバーター付CVT。1.5L i-VTECエンジンのRSもあった |
| 3代目 | 2013年9月6日 | ハイブリッド車は「i-DCD」。1.5Lエンジンと、モーターを内蔵した7速DCT。ガソリン車は1.3Lと1.5L |
| 4代目 | 2020年2月14日 | 2モーターハイブリッドの「e:HEV」と、1.3Lのガソリン車 |
「—」の欄は、この記事では書いていません。確かめられる資料が見つからなかったためです。
3代目のハイブリッド「i-DCD」
i-DCDは、1つのモーターでEV発進(モーターだけで走り出すこと)ができる、と発表されたハイブリッドのしくみです。変速機は、モーターを内蔵した7速DCT(2つのクラッチで変速する変速機)です。下のリコールは、この変速機に関わるものです。
車検証で見分ける
車検証の「型式」の欄を見てください。国土交通省のリコール届出一覧表では、「DBA-GK3」〜「DBA-GK6」と「DAA-GP5」「DAA-GP6」が「フィット」として載っています。
GP5・GP6は「ハイブリッド車」と書かれ、2013年7月から作られています。GK3〜GK6とGP5・GP6は、2017年〜2019年に作られた車も載っています。発売日と見比べると、どれも3代目の時期の車と読めます。これは、このサイトが一覧表から読み取ったものです。
ほかの世代の型式は、この記事では一覧にしません。はっきりしないときは、販売店に車台番号を伝えて聞いてください。
3代目ハイブリッドのリコール
内容(届出番号3312)
2014年2月10日に届け出られたリコールです。
ハイブリッド車の7速DCTで、1速のギヤの部品(スリーブ)が滑らかに動かないものがありました。そのため1速のギヤがかみ合わず、次のことが起きる場合がある、とされています。
- 発進までに時間がかかる、発進しない
- 坂道でずり下がる
- 加速が悪くなる(エンジンが吹け上がる)
- 急に1速がかみ合って、思わず急に発進する
メーターに「トランスミッション点検」と出ることもあります。
対象と直し方
対象は、型式が「DAA-GP5」「DAA-GP6」の車の一部で、2013年7月17日から2014年2月6日までに作られた車です。
直し方は、まず車の診断の記録を確かめ、ギヤがかみ合わなかった記録があれば、変速機を良品に交換します(希望すれば部品の交換で対応)。そのうえで、1速のギヤがかみ合いやすくなるよう、エンジンを制御するコンピュータのプログラムを変えます。部品の交換で対応する一文は、2014年2月27日の訂正で書き足されました。
直した車には、運転席側のドアを開けたところ(ドアストライカー付近)に「No.3312」のステッカーが貼られます。
ほかのリコールの例
3代目の時期の車には、ほかにも次のリコールがあります。
- 後ろの席のシートベルト(届出番号4755、2020年6月4日): ベルトを素早く引き出したときに、ロックしないおそれがあるとされています。対象はGK3〜GK6・GP5・GP6の一部で、2019年8月26日から9月13日までに作られた車です。
- 燃料ポンプの作業のやり直し(届出番号5823、2026年5月28日): 以前のリコールで低圧燃料ポンプ(ガソリンを送る部品)を交換した車の一部で、作業が正しくなく、ガソリンが漏れるおそれがあるとされています。対象はGK3〜GK5・GP5・GP6の一部で、2017年7月から2019年8月までに作られた車の中の一部です。
この3件だけとは限りません
リコールの対象になると、ふつうはメーカーからはがきなどで知らせが届きます。届いていないときは、ホンダか、買った販売店に聞いてください。国土交通省の検索は対象を車台番号の幅で示していて、対象にならない車も含まれることがあります。1台ごとの確認は、メーカーに問い合わせるよう案内されています。
対象で修理がまだなら、売る前に販売店で修理を受けてください。
20万kmで確かめること
保証の種類
ホンダのメーカー保証には、一般保証(消耗部品・油脂類などを除く、車を作る全部の部品)と、特別保証(ホンダが指定する部品)があります。期間と条件は保証書に書かれています。この記事では期間を書きません。手元の保証書で、保証が残っているかを確かめてください。
警告灯・変速の不調があるとき
「トランスミッション点検」の表示が出た、発進がおかしい。そんなときは、まず上のリコールの対象かを確かめ、点検を受けてください。直すか売るかの比べ方は、故障した車は修理か売却かで説明しています。
下取りと買取を比べる
下取りは、次の車を買う契約にくっついた形です。買取は、買う契約とは別の契約で、取り消すときのしかたも違います。くわしくは車の売り方4つの違いで説明しています。
値段を左右する条件として、このサイトの診断では、年式、走った距離、動くか、故障や事故の跡を見ます。いくらになるかは、査定を受けないとわかりません。走れるフィットなら、下取りの額だけで決めず、買取の査定額と並べてください。
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廃車買取も比べたいケース
30秒診断では、次のような車を「廃車買取向き」に寄せます。
- 動かない車で、15年以上前の車(10〜14年前でも、15万km以上なら同じ)
- 20万km以上で、エンジンや変速機の故障、車検切れ1年以上などが重なった車
- 古さ・距離・故障・「0円と言われた」が重なった車
ただし、9年前までの車は「廃車買取向き」にはしません。水につかった、エアバッグが開いた、修理していない大きな損傷がある車は、事故の程度の境目を先に見てください。廃車にするときの手続きは廃車の費用・戻るお金・必要書類にまとめています。
税金・リサイクル
自動車税は、4月1日に車検証に載っている持ち主に、1年分かかります。ガソリン車は、初めて登録してから13年を超えると、おおむね15%重くなります。ガソリンで走るハイブリッド車は、この重課の対象外です(東京都の案内の例)。
年数で変わる税と手放す時期は、10年・15年・20年落ちの車で説明しています。
売る前のチェックリスト
- 車検証(型式の欄で、GK・GPのどれかを見る)
- 保証書(保証が残っているか)
- リコールの修理を受けた記録(ドアのあたりのステッカーも見る)
- 修復歴・事故歴(知っていれば、査定のときに伝える)
- リサイクル券
修復歴や事故歴は、知っている場合は査定のときに伝えるよう、国民生活センターが呼びかけています。
同じコンパクトのハイブリッド車のアクアの20万km、距離の考え方は20万kmを超えた車が売れるケースも参考にしてください。
30秒診断で売り先を確かめる
年式・距離・走れるか・事故や故障の有無を答えると、あなたのフィットに合う売り先の種類がわかります。判定は、紹介料の額で変えていません。
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出典
- 国土交通省 リコール届出一覧表 届出番号3312(2014年2月10日) https://www.mlit.go.jp/common/001029022.pdf (確認日: 2026-10-06)
- 国土交通省「リコール届出番号3312に係わる本田技研工業㈱からのリコール届出の訂正について」(2014年2月27日) https://www.mlit.go.jp/common/001029034.pdf (確認日: 2026-10-06)
- 国土交通省 リコール届出一覧表 届出番号4755(2020年6月4日) https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001346487.pdf (確認日: 2026-10-06)
- 国土交通省 リコール届出一覧表 届出番号5823(2026年5月28日) https://www.mlit.go.jp/report/press/content/002002842.pdf (確認日: 2026-10-06)
- 国土交通省「自分の車がリコールになっているか知りたい」 https://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/faq_sub/answer007.html (確認日: 2026-10-06)
- ホンダ「フィット」をフルモデルチェンジし発売(2007-10-18) https://global.honda/jp/news/2007/4071018-fit.html (確認日: 2026-10-06)
- ホンダ 新型「フィット」「フィット ハイブリッド」を発売(2013-09-05) https://global.honda/jp/news/2013/4130905-fit.html (確認日: 2026-10-06)
- ホンダ 新型「FIT」を発売(2020-02-13) https://global.honda/jp/news/2020/4200213-fit.html (確認日: 2026-10-06)
- ホンダ「メーカー保証」 https://www.honda.co.jp/afterservice/guarantee/ (確認日: 2026-10-06)
- 日本自動車購入協会(JPUC)「下取りと売却(買取)は違うのですか」 https://www.jpuc.or.jp/consultation/article/66c2d9bd70554811da064bd2/ (確認日: 2026-10-06)
- 東京都主税局「自動車税」 https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp/shitsumon/automobiles/j (確認日: 2026-10-06)
- 国民生活センター「車を売る際は要注意!中古車の売却トラブル」(2024-06-18) https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20240618_1.html (確認日: 2026-10-06)
出典の確認日: 2026-10-06