ハイエースの20万・30万km、買取に出す前に確かめること
この記事の結論
まず車検証で、型式(かたしき)と燃料を確かめてください。型式は車の種類を表す記号です。燃料はガソリンかディーゼル(軽油)かです。2017年12月1日に発売された一部改良から、ディーゼル車には2.8Lの1GD-FTVエンジンが載り、6速ATが採用されました。
ディーゼル車には、EGRクーラ(2018年9月26日の届け出)や、尿素SCRシステム(2023年5月25日の届け出)のリコールがあります。売る前に、車台番号で対象か確かめてください。
値段がつくかは、距離だけでは決まりません。下取りの額と、一般の買取店の査定額を並べて決めましょう。
事故や故障で動かない場合の目安は、この記事の最後の節と、売るか廃車かの判断で扱っています。
型式と燃料を確かめる
5代目ハイエース
今の形のハイエース(5代目)は、2004年8月23日に発売されました。発売のときのガソリン車の例では、エンジンは2TR-FE(2,693cm3)です。
2017年の一部改良
トヨタは2017年11月22日に、ハイエースとレジアスエースの一部改良を発表しました。発売は12月1日です。この改良で、ディーゼル車に2.8Lの1GD-FTVエンジンが載り、6速ATが採用されました。
車検証の型式の欄を見ると、どのエンジンの車かを見分ける手がかりになります。たとえば、下のリコールの表に出てくる「3DF-GDH201V」はディーゼル車の型式の1つです。燃料の種類も、車検証で確かめられます。
2017年より前のディーゼル車のエンジン型式や、4代目より前の仕様は、この記事では書いていません。確かめられる資料が見つからなかったためです。
20万・30万kmのハイエースで確かめること
ディーゼル車のリコールの例
トヨタの公式サイトには、ハイエースのディーゼル車について、次のようなリコールが載っています。
| 届け出の日 | 主な対象 | 起きるおそれのあること | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 2018年9月26日 | LDF-KDH201V など。平成22年7月22日〜平成25年1月22日に作られた一部。ダイナ・トヨエースも対象 | 排気ガスを戻して使う装置(EGR)の冷却部で、パイプのつなぎ目にひびが入る。そのまま使うと、排出ガスが基準を満たさなくなるおそれがある | EGRクーラを対策品に交換 |
| 2023年5月25日 | 3DF-GDH201V など。令和3年9月13日〜令和4年7月7日に作られた一部 | 排出ガスをきれいにする尿素SCRシステムで、尿素水の配管のヒーターの配線が、振動などで切れる。警告灯が点き、システムが止まって、排出ガスが基準を満たさなくなるおそれがある | 配管を対策品に交換。修理は無料 |
表を読むときは、2つのことに気をつけてください。
- 作られた期間は、買った時期とは違います。 表の期間は、工場で作られた日です。
- 車台番号の範囲に入っていても、対象でない車があります。 トヨタは、くわしくは販売店に聞くよう案内しています。
このほかにも届け出があります。どの年式の車も、車台番号で対象かを確かめてください。車台番号は車検証に載っています。トヨタのサイトの「リコール等情報対象車両検索」で調べるか、販売店に聞くと確かめられます。
リコールは、メーカーが無料で車を回収して直す制度です。対象だとわかったら、売る前に販売店で修理を受けてください。
警告灯が点いた・エンジンの調子が悪い
警告灯が点いたり、エンジンの調子が悪かったりするときは、まず上のリコールに当たらないかを見てください。そのうえで、直すか売るかの比べ方は、故障した車は修理か売却かで説明しています。
下取りと買取を比べる
下取りは、買い替え先の店が今の車を引き取ることです。一般の買取店は、車を買い取ることを仕事にしている店です。同じ車でも、店によって見方が違います。
まだ走るハイエースなら、下取りの額だけで決めず、一般買取の査定額と並べてください。両方の数字がそろうと、比べて選べます。
査定を受けるときは、燃料、型式、リコールの修理を受けたか、事故や故障があるかを伝えられるよう、準備しておきましょう。
下取りで0円と言われたときの考え方は、売るか廃車かの判断にまとめています。仕事で使ってきた商用の軽自動車(軽トラ・軽バン)なら、軽トラ・軽バンを廃車にする前にを見てください。
事故・故障で動かないハイエース
動かない車や、事故で壊れた車は、引き取りに来てくれる業者に頼むのが基本です。事故の程度によって、向く出口が変わります。見分け方は事故の程度の境目を、税金や保険の戻り方はお金の出入りを見てください。故障が原因なら、先に上のリコールの節を確かめ、目安は30秒診断で見てください。
よくある質問
レジアスエースも同じですか
2017年の一部改良は、ハイエースとレジアスエースの両方が対象です。2018年9月26日のEGRクーラのリコールも、ハイエースとレジアスエースの一部が対象に入っています。車台番号で確かめる手順も同じです。
リコールの修理を受けたかわかりません
中古で買った車などで、修理を受けたかわからないときは、トヨタの販売店に聞いてください。国土交通省は、1台ごとの確認はメーカーに問い合わせるよう案内しています。
30秒診断
年式、距離、動くか、車検、事故、故障を答えると、あなたのハイエースに合った売り先の目安がわかります。ほかの車種は車種から探すから選べます。
30万km走った車が売れるケースと、廃車にする前の確認は、走行30万kmの車の記事にまとめています。
出典
- トヨタ自動車75年史 ハイエース(5代目) https://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/vehicle_lineage/car/id60015464/index.html (確認日: 2026-09-27)
- トヨタ ニュースリリース「ハイエースならびにレジアスエースを一部改良」(2017-11-22) https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/19841641.html (確認日: 2026-09-27)
- トヨタ リコール 2018年9月26日 ハイエース・レジアスエース・ダイナ・トヨエース https://toyota.jp/recall/2018/0926.html (確認日: 2026-09-27)
- トヨタ リコール 2023年5月25日 ハイエース ディーゼル車 https://toyota.jp/recall/2023/0525.html (確認日: 2026-09-27)
- 国土交通省「自分の車がリコールになっているか知りたい」 https://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/faq_sub/answer007.html (確認日: 2026-09-27)
- 国土交通省 自動車不具合情報ホットライン「リコール制度」 https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/report.html (確認日: 2026-09-27)
- 自動車リサイクル促進センター「使用済自動車のリサイクル処理の流れ」 https://www.jarc.or.jp/automobile/mechanism/recycleflow/ (確認日: 2026-09-27)
出典の確認日: 2026-09-27